いつも株式会社つきさっぷ士所(つきさっぷ土地家屋調査士事務所)のブログをご覧いただき、ありがとうございます。代表の荒木崇行です。
私たち土地家屋調査士は、土地の境界や面積を正確に測る専門家です。洋服づくりに例えると、どんなに敏腕なデザイナーがいても、適正な量の「生地」がなければ服は作れません。家やビルを建てる時も同じで、まずは「精度の高い測量によって境界が明確に定められた土地」が必要になります。私たちは、この家づくりや街づくりの「最初の一歩」を担う矜持をもって、日々の業務に取り組んでいます。
さて、皆さんは「測量」と聞くと、道路で三脚のついた機械を覗き込んでいる姿をイメージされるかもしれません。
「機械でピッと測って、それで終わり」と思われがちですが、実は測量には、現地で測った後に事務所で行う非常に重要な「頭脳作業」があります。
本日は、私たちが測量データの裏側で行っている「画地調整(かくちちょうせい)」という作業について、わかりやすくご説明します。
■ 「画地調整」とは、土地のパズルを正しく組み立てる作業
最新の測量機械を使えば、現地の長さや角度をミリ単位で正確に測ることができます。しかし、それだけで「ここが境界線です」と決められるわけではありません。
法務局などにある昔の古い図面や資料と、最新の機械で測った現地のデータを照らし合わせ、「本当の境界線はどこなのか」を精密に検討して導き出す必要があります。
この作業のことを「画地調整」と呼びます。
■ 具体的に何をするの?
画地調整では、主に以下のようなケースで精密な検討と計算を行います。
■ 土地家屋調査士の「腕の見せ所」
この画地調整は、単に集めたデータを機械的に計算すれば答えが出る、という単純なものではありません。
過去の資料や現地の測量データに加えて、お隣の塀や建物の位置、さらには「隣接地ている土地所有者やご近所の古老(精通者)の証言や境界認識」なども集め、可能な限り矛盾がないように総合的に考え合わせて境界の位置の復元を検討します。
また、現在の見た目(占有状況)だけで「ここが境界だろう」と安易に判断してはいけないという厳格なルールもあります。
つまり画地調整とは、皆様の大切な土地を正しく守るために、専門家としての知識と経験をフル活用して行う、測量工程のなかで最も慎重さと配慮が求められる作業なのです。
この画地調整の結果をもとに作成された図面(画地調整図など)が、お隣の方との境界確認(立会い)などで使われる大切な資料となります。
■ 変わらないために、変えていく
当事務所では、測量に特化したドローンを使用して上空から調査地の写真を撮影し、効率的に測量データを作成する最新技術なども導入しています。 劇的に変化する世の中で皆様から必要とされ続けるために、「変わらないために、変えていく」という想いで、新しいことへのワクワクを大切にしながら日々スキルをアップデートしています。
ご自身の土地の境界についてご不安なことや、調査・測量のご依頼がありましたら、お問い合わせください。
今後とも、つきさっぷ土地家屋調査士事務所をよろしくお願いいたします。