「点群(てんぐん)データ」って何? 無数の点が創り出すリアルな3D世界と測量の進化
2026年06月12日
ドローン

いつも株式会社つきさっぷ士所、つきさっぷ土地家屋調査士事務所のブログをご覧いただき、ありがとうございます。代表の荒木崇行です。

家づくりや街づくりの「最初の一歩」となる測量。

これまで当ブログでも、ドローンや3Dスキャナーといった最新技術についてお話ししてきましたが、本日はそれらの機器が作り出す「点群(てんぐん)データ」について、詳しくご紹介したいと思います。

最近の測量や建設業界で当たり前のように使われるようになったこの言葉ですが、一体どのようなものなのでしょうか? 初めての方にもわかりやすく解説します。

■ 点群データとは? = 座標と色を持った「無数の点の集まり」

点群データとは、その名の通り「計測された無数の点の集合データ」のことです。航空レーザ測量(上空からレーザーを照射して測る方法)や、当事務所で使っているような3Dスキャナー(ハンドヘルドLiDAR)などによって取得されます。

このデータのすごいところは、一つひとつの点に以下のような情報がギュッと詰まっていることです。

これら無数の点が集まることで、地表面だけでなく、建物や木々などの表層面の形までがデジタルの世界に立体的に再現され、従来の平面的なデータよりもはるかに精緻な分析・解析が可能になります。

■ 点群データで測量はどう変わった?

当事務所でも導入している最新のハンドヘルドLiDAR「LiGrip O2 Lite」などを手に持って現場を歩き回ると、周囲の地形や構造物をあっという間に点群データとして記録してくれます。

これにより、現場での測量にかかる時間が大幅に短縮されるだけでなく、現場の状況を「丸ごと3Dコピー」して事務所に持ち帰ることができます。 事務所のパソコン画面上で、点群データから特定の場所の長さを測ったり、AI(人工知能)を搭載したソフトウエア(LiDAR360 MLSなど)を使って「ここは地面」「ここは建物」と自動で分類したり、複雑な地形の土量を計算したりと、バックオフィスでの処理が劇的に進化しました。

■ 次のステージへ! 点群データの課題と「3DGS」

非常に便利な点群データですが、弱点もあります。 一つは「データの重さ」です。広範囲を細かく計測すると数千万〜数億点という膨大な数になり、国土地理院が提供している点群データでも1ファイルあたり数百MB~数GBという大きな容量になります。 また、あくまで「点の集まり」であるため、画面上で拡大すると点と点の隙間が目立ち、表面が粗く見えてしまうという側面がありました。

そこで登場したのが、前回のブログでご紹介した次世代の3Dデータ「3DGS(3D Gaussian Splatting)」です。 3DGSは、点群データの隙間を自然に埋めて写真のように滑らかに表現し、しかもデータ容量が軽くサクサク動くという、点群データの課題を見事に克服した画期的な技術です。当事務所の最新機器は、点群データと同時にこの3DGSデータも出力できるため、用途に合わせて最適なデータを皆様にご提供しています。

■ 「変わらないために、変えていく」

このように、測量の世界では「点」のデータが私たちの業務を根底から支え、日々進化を続けています。 しかし、どんなに技術が進歩しても、皆様の大切な財産である土地の境界を守り、ご近所とのトラブルを防ぐという土地家屋調査士の「変わらない使命」は同じです。

この変わらない価値を提供し続けるために、新しい技術へのワクワクを大切にしながら「変わらないために、変えていく」という想いで、これからも地域の皆様に選ばれる事務所を目指してまいります。

「土地の境界をハッキリさせたい」「これから家を建てたい」など、測量や登記についてご不安なことがありましたら、ご相談ください。

今後とも、つきさっぷ土地家屋調査士事務所をよろしくお願いいたします。

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